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睡眠が変わると人生の質が変わる!?知っているようで実は知らない睡眠不足のリスク!

「眠れない」「寝起きが悪い」「眠っても熟睡感がない」などの症状を
感じたことはありませんか?

メンタル障害の初期に見られやすい『うつ病』や『適応障害』などには、
高い割合で睡眠障害を併発することがわかってきています。

睡眠を整えることが、
心の病気の予防・回復につながるだけでなく、
毎日の生活、さらには“人生の質”まで左右するとして
注目を集めています。

あなたの今の睡眠は大丈夫なのか、この記事を読んで確認してみてください。

目次

あなたの睡眠時間はどれくらい?

忙しい毎日の中で
少しでも自由な時間を確保するために、
「寝る時間を削ってなんとかしよう!」としていませんか?

日々のお仕事や家事・育児、
遊びやプライベートの充実をうまく両立させるのは
なかなか難しいですよね。


普段の生活の中での睡眠時間はどのくらいか
あなたは把握しているでしょうか?

睡眠は1日の約3分の1の時間を占めていますが、
単に“寝ているだけ”であっという間に時間が過ぎてしまうので
身体や心への影響は少ないように感じるかもしれません。

特に日本では、
睡眠を削って頑張っていると賞賛される風潮すらあります。

でも、そんな生活長く続けたくないですし、
いつかは身体や心を壊してしまいます…。

日本人の睡眠時間は世界的にも短い

睡眠時間の国際平均は、
男性8.3時間、女性8.4時間というデータがあります。

その中で、
日本の男性は、7.9時間(ワースト2位)
日本の女性は、7.6時間(ワースト1位)

と世界的にみても日本人の睡眠時間は短いです。(2011年)


                       出典:OECD ,Society at a Glance 2011

なぜ睡眠が大切なのか?

元気に仕事や家事・育児をしたり、
プライベートを充実させるためには、
十分な睡眠を取ることがとても重要です。

人間は眠ることで日中の疲労やストレスを解消することができます。


睡眠は身体の恒常性(ホメオスタシス)を維持する役割を果たします。

ホメオスタシスとは

“生体の内外の環境因子の変化に関わらず、
生体の状態を一定に保つ仕組み”

をいいます。

簡単にいうと、『どんな環境でも体内の状態は一定に保たれる』ということです。

さらに、睡眠には体内時計によって「眠くなる、寝たら起きる」という
身体のメカニズムを作る役割もあります。

人間は生まれながらにして、リズムを刻む遺伝子(時計遺伝子)を持っています。

体内時計の周期は個人差がありますが、およそ24〜25時間程度といわれています。

この体内時計は、睡眠・覚醒のリズムだけでなく、

ホルモン分泌や血圧、体温調節などの自律神経系や

内分泌ホルモン系、免疫・代謝系なども調整しています。

つまり、睡眠が身体の調子を整えているということです。

質の良い睡眠→起きて活動→疲れをとるために眠る

このサイクルを整えることで、充実した毎日を過ごせます。

睡眠不足による日常への影響

睡眠不足は脳の反応速度や注意力、集中力に
大きな影響を与えています。

注意力や集中力の変化をみるために
脳の反応速度を調べた結果、

『徹夜をすると反応速度がかなり低下する』

ということが分かりました。

そして、驚くことに
4時間睡眠を6日間続けていると、
“徹夜しているのと同じ反応速度になる”ことも分かっています。


睡眠時間を削って頑張ると、自由な時間は増えているように思いますが、

時に重大なミスの原因になってしまい、

かえってトラブルが起きてしまうかもしれません。

睡眠の質を良くするには

あなたは寝る場所で
どのように過ごしていますか?

『ベッドは寝る場所』と脳にインプットさせる
環境を作れていますか?

※ここでの「ベッド」は「寝床(寝る場所)」を意味します。

まずは寝る場所での行動をチェックしてみてください

①眠れないと、ベッドでスマートフォンをみてしまう □

②ベッドの上で食事をしたり、本を読んだりしている □

③ソファーなど、ベッド以外で寝ることがある    □

いくつ当てはまりましたか?
①〜③の行動は、どれも睡眠にとって良くありません。

これらが習慣化していると不眠の原因になることもあります。


寝る場所で寝る以外のことをしていると、
「ベッドで眠れなくても良い」
「ベッド以外のところで寝てもいい」
と脳が記憶してしまうからです。


脳に勘違いさせない生活習慣が大切です。

『ベッドは寝る場所』と脳にインプットすることで、
睡眠の質低下を防げるので、
意識して生活してみましょう!

まとめ

・日本人は睡眠時間が短く、睡眠で悩む人が多い
・睡眠不足は脳の反応速度や注意力、集中力に大きな影響を与える
・睡眠が身体の調子を整えている
・睡眠の質を上げるためには、ベッドで寝ること以外のことをしない

               ❇︎❇︎❇︎


質の良い睡眠は“あなたらしい”生活を送るためには必要不可欠です。
セルフケアを取り入れつつ、なかなか改善がみられない時は
専門家への相談も検討してみましょう!


参考文献:看護師のための睡眠実践法 不規則勤務に負けない心と身体のセルフケア 
     著者 田中 智恵子 長田 梨那 ほか
     発行所 株式会社日本医療企画

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