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腸で作られるすごい物質!乳酸菌生産物質がもたらす健康への影響を解説!

環境が整った腸内フローラでは、乳酸菌(善玉菌)が発酵、増殖を行い、私たちの体を元気にしてくれるさまざまな物質を作り出しています。
これが乳酸菌生産物質です。

乳酸菌生産物質には、ペプチド、ビタミン、短鎖脂肪酸をはじめとするさまざまな物質含まれており、生体調整や免疫、病気の予防、老化の防止など多くの作用があることから、私たちの健康には必要不可欠な物質と考えられています。

乳酸菌生産物質がもたらしてくれる健康への影響をエビデンスに基づいて解説します。

目次

腸内細菌と整え、インスリン抵抗性を抑制する

現代の生活習慣病の代表ともいえる糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病に分けられていて、
原因は遺伝的要因と環境的な要因が挙げられます。

特に2型は生活習慣が発症に大きく影響を与えていると言われています。

糖尿病とは、すい臓から分泌されるインスリンの作用が鈍くなることにより、高血糖が慢性的に続いて発症に至る病気です。

糖尿病の初期段階では自覚症状が全くないことが多く、症状もごく軽いものですが、
血糖値が高い状態が続くと、手や足の痛みやしびれ、皮膚のかゆみ、頻尿・多尿、のどが渇くなどの症状が出てきます。
さらに合併症を引き起こすと、失明や腎臓病などに発展する恐れがあり、生活の質を損ねる深刻な病気です。

腸内で腸内細菌が作る乳酸菌生産物質は、この糖尿病に繋がる血糖値の上昇を抑制すると考えられています。

非肥満2型糖尿病モデルのラットを使って、乳酸菌生産物質の糖質代謝に及ぼす影響を調べた研究があります。
乳酸菌生産物質を食べた群のラットは、食後の血糖値上昇が抑制されたことから、
乳酸菌生産物質の中に糖質の吸収を遅らせる、もしくは阻害する成分の存在があることが示唆されました。

また、糖尿病が大きく悪化する大きな原因の一つに、インスリンが体内で効きにくくなるインスリン抵抗性があります。
乳酸菌生産物質である短鎖脂肪酸が、インスリン抵抗性を軽減する作用があることも報告されています。

このことから乳酸菌生産物質による糖尿病の予防・改善に大きな期待が寄せられています。

肝炎の予防作用だけでなく、脂質代謝も改善

肝臓は、生命維持に欠かせない500以上の働きがあると言われる、人体で最も大きな臓器です。
肝機能障害は、肝細胞が何らかの原因でダメージを受けることで起こります。
初期の慢性肝炎では症状が現れないため、放置すると肝硬変や肝不全、そして肝がんへと悪化していきます。
肝臓が「沈黙の臓器」とも呼ばれているゆえんです。

人間ドックの受診者のうち、33.7%が肝機能の異常を指摘されています。※
大きな原因として、長期間にわたる過剰な飲酒や、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病が上げられ、
肝脂肪は肝炎の手前の状態と言えます。

肝機能障害が起こると肝臓の細胞に含まれるALTやASTといった酵素が血液中にあふれ出すため、
血液検査の項目で数値の異常として発見されます。

乳酸菌生産物質には、こうした肝機能障害の改善や脂質代謝を改善する作用があると言われています。

長崎国際大学薬学部が行った臨床実験では、肝機能の改善に効果がある結果が得られ、
乳酸菌生産物質の継続的な服用が肝機能の改善に効果を示すことが示唆されました。

また、脂質代謝に関しても総コレステロール濃度などが下がっていることから、
中性脂肪濃度に対する抑制効果も認められています。

このことから、乳酸菌生産物質を継続的に服用することは、肝臓を元気にするだけでなく、
肝機能障害の原因となる肥満にも効果があり、生活習慣病全般の改善も期待できると言えるでしょう。

※「2014年 人間ドック全国集計成績報告」人間ドック健診統計調査委員会より

乳酸菌生産物質の肝機能および脂質代謝改善作用

BMIが25.0以上の「やや肥満」と判定された5人の健康な成人男子を被験者とし、
毎日就寝30分前に乳酸菌生産物質を4週間にわたって服用させたところ、
肝機能に関する項目の検査値が下がりました。
また、コレステロール濃度・中性脂肪濃度に関しても同様に検査値が下がりました。

※出典:日本食生活学会誌Vol.22 No.1
「豆乳の乳酸菌生産物質PS-B1における肝機能および脂質代謝改善作用について」(2011)より

骨密度と骨質の劣化を抑えて、ロコモティブシンドロームを予防

『骨粗鬆症』とは、骨密度が低下して骨の強度が下がり、骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症で骨がもろくなると、つまずいて手や肘をついたり、くしゃみをした時など、
わずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。

骨粗鬆症は、加齢、ビタミンDやカルシウム不足、女性ホルモンであるエストロゲンの低下などが原因で、
誰にでも起こりうる病気と言えます。

高齢化の進む日本では患者数が増加傾向にあり、日本骨粗鬆症学会の発表によると、
2015年度には総人口の10%に当たる約1,300万人が骨粗鬆症とも言われています。

骨密度は20歳前後をピークに40歳半ばまでほぼ維持しますが、加齢や女性の閉経などによって低下していきます。
特に女性の場合は、50歳前後からの低下が顕著です。

がんのように直接命に関わる病気ではないですが、骨折から寝たきりになり介護が必要になるなど、
ロコモティブシンドロームの原因になる可能性も高いため、気をつけたい病気です。

乳酸菌生産物質は骨粗鬆症を予防する効果があることが分かって来ています。
骨構造解析研究所が行った骨粗鬆症のモデルマウスを使った実験で、
飲料水に乳酸菌生産物質を含ませて与えたところ、骨密度や骨質の劣化を抑える作用が認められています。

骨粗鬆症予防として、ビタミンK2やクエン酸、ピクノジェノールなどが注目を集める中、
乳酸菌生産物質もこれらと同様の予防効果が期待できる食品として期待されています。

がん治療から術後の緩和まで乳酸菌生産物質の幅広い効果に期待

2020年度の日本のがん患者数の推計は約101万2000例に上り、2人に1人は一生のうちにがんになるほど、
今やがんはすべての人にとって身近な病気です。

その中でも、食生活の欧米化などにより罹患率が年々上がっている大腸がんは、
発症すると死亡率が高く、がん全体で男性は約13%、女性を約16%を占めています。※

加齢によって善玉菌が減り、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化することが、大腸がんと関わっていると考えられるため、
腸内環境を健康に保つことが、年齢を重ねても健康でいられる秘訣だとも言えます。

長崎国際大学の榊原隆三教授のヒトがん細胞株を使った実験では、乳酸菌生産物質の中には
がん細胞の増殖を抑制する効果と、すでに形成された腫瘍を追い払う効果を持つ物質が存在していることが確認されました。

このように乳酸菌生産物質には、がん細胞を予防するのはもちろん、
初期がんの治療や術後、放射線治療などを補助する食品としての価値にも注目が集まっています。

※「がんの統計2021」公益財団法人がん研究振興財団より

乳酸菌生産物質のエビデンス

世界中の大学や研究所で、研究が続けられる乳酸菌生産物質は、様々な効果が確認されています。「免疫」「便通改善」「肝機能」「糖尿病」「骨粗鬆症」「代謝改善」「口臭・虫歯」「毛髪」「肌質改善」「腸内環境改善」など、たくさんの報告があります。乳酸菌生産物質をうまく活用することで、さまざまな体の不調を解決できる可能性が示唆されています。


当サロンでは、『腸活』に特化したアプローチもご用意しております。
現代社会で実践すべき食生活の改善方法や腸の基礎・基本をお伝えして、セルフケアで腸を整えつつ、
国家資格を持ったセラピストが数ある中から厳選した
乳酸菌生産物質を摂ることができるサプリメントを数種類ご用意しております。

体質に合わせてご提案させていただきますので、便秘や腸活のことでお悩みがある方は
お気軽にご相談ください。

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