肝臓のダメージに気をつけて!年末年始を過ごすときに気をつけるべきポイント!
待ちに待った年末年始。忘年会や新年会、親族で集まっての宴会など、
普段なかなか会えない人と飲むお酒は美味しいですよね。
ついつい、ハメを外してしまい暴飲暴食になりやすい方も多いのではないでしょうか?
お酒の席が多い年末年始に注意したいのが、肝臓へのダメージです。
特に普段飲まない人にとっては、久しぶりのお酒はかなり影響があることも。
年明けに健康診断が控えている、なんて人も多いと思いますので、
今回は、年末年始に気をつけたい肝臓を労わるためのポイントをいくつかご紹介します。
目次
年末年始こそ労わりたい肝臓
年末やお正月は言わずもがな、年が明けても新年会と、
お酒の席が続く季節に気になるのは肝臓です。
お酒を飲む習慣のある人が30代を迎えると、
健康診断で肝機能と中性脂肪の値で引っかかりやすくなるのは、
お酒自体の影響と加齢も関係しています。
酒を飲むと、肝臓では一時的に炎症を生じます。
アルコールの分解が終われば炎症も引くはずですが、その頃にまた飲酒すれば、弱い炎症がずっと続いてしまいます。
アルコールによる余剰エネルギーは、脂肪肝を招き、肝疾患への道も開いてしまいます。
肝臓をお酒のダメージから守るには
飲酒によるダメージを軽減するには、抗酸化作用を持つトマトがおすすめです。
抗酸化作用を持つことから、リコピンのおかげかと思うところですが、
リコピンだけを摂ると逆にダメージは大きくなるという報告があります。
トマトのどの成分がいいのか、まだ判明はしていないそうです。
なので、お酒を飲む予定があるなら、その前にトマトを丸ごと一個食べましょう。
前菜にカプレーゼを頼むのもおすすめです。
めんどくさければトマトジュースでも十分です。
トマトはアルコールを分解を促すのではなく、あくまでも肝臓の炎症を抑える方向に働くといわれています。
お酒のシメは、食べた方がいい!?
お酒のシメを食べると、太るイメージありますよね。
しかし、おじや、おにぎりなど、シメの糖質は適量とった方がいいです。
アルコールは脳にも炎症をもたらしますが、炎症の回復にはブドウ糖が必要。
アルコールの分解で大忙しの肝臓に、糖を作る余裕はありません。
この時に糖を補給しないと、脳神経系の機能が低下したままになり、
記憶障害や自律神経障害を生じ、立ちくらみや吐き気に見舞われかねません。
ビールを一杯飲んだら、そのアルコールの分解にはだいたい2時間半くらいかかります。
低血糖を頻繁に繰り返すと、脳細胞は疲弊します。
糖質の摂取には太る可能性があっても、脳の保護にはつながります。
糖の消費速度を考慮し、2時間に1回おにぎり半分かスポーツドリンクなどで適量の糖を摂るといいです。
ここで間違え、豚骨ラーメンでシメると糖だけでなく余計な脂質も摂るハメになるので注意しましょう!
アルコールの分解、排泄を早めるため、水も積極的に飲むべきです。
糖質制限のデメリット
糖質たっぷりのお酒やおもちなどをいただいたお正月明けには、
一時的に糖質を控えめにする人が続出するのが今どきの風潮です。
糖質はすい臓を刺激してインスリンの分泌を促し、インスリンは脂肪細胞に働きかけて
血中に漂う余分の糖質、脂質を脂肪細胞に取り込ませます。
ならば、糖質を控えめにして、元栓を締めてしまえという発想で、糖質制限が流行っています。
しかし、インスリンというホルモンは食後だけ分泌されているものではありません。
ある程度の量は常に分泌されていて、血管に働きかけているんです。
血管のための栄養を血管に取り込ませるのもインスリンの役目です。
血管が開いて閉じてを繰り返すのは、インスリンの刺激によります。
毛細血管の新生を導くのもインスリンなので、インスリンが少なくなると毛細血管が成長しにくくなります。
毛細血管が成長しないと、けがをしたら回復が遅くなり、動きの悪くなった血管は硬くなっていき、筋肉も痩せ細ります。
そのため、過度の糖質制限は血管にも良くないですし、全身の冷えや筋力低下も招きます。
体内に備蓄できる糖質はかなり限られていて、肝臓には約7時間分をグリコーゲンの形で蓄えられるのみです。
糖質換算で男性なら約75g、女性は65gぐらいです。
そして、そのグリコーゲンを2〜3時間で約20gずつ消費します。
糖質の摂り過ぎは禁物ですが、肝臓内のグリコーゲンが枯渇しないように糖質の補給を続けましょう。
スムージーは身体に悪い!?
人気のスムージーですが、食材の選び方次第で成分は糖質ばかりになってしまいます。
噛まずに済むため、咀嚼や消化機能は衰え、腸のぜん動運動も不活発になり、便秘になってしまう人も…
糖質の摂取で注意すべきは、糖のうちでも特殊な“果糖”との付き合い方です。
運動とセットで摂るなら何も問題はありませんが、“果糖”はインスリンの分泌を誘発しないので、脂肪細胞に取り込まれず、
運動によって消費しなければ、長々と血中を漂うはめになります。
ブドウ糖は代謝されないと約2週間かけて、身体に糖化をもたらしますが、
“果糖”はたったの2時間で身体を糖化させてしまいます。
特にお酒を飲んだ後にフルーツを食べてしまうと、肝臓でも“果糖”の処理はなかなか追いつかないので、
糖化したタンパク質は増えるばかりです。
この繰り返しから、腎機能や視力、そして、肝機能も低下します。
もちろん、フルーツを取ればビタミン、ミネラルを手軽に補給できます。
ただし、150kcalを超えるぐらいの量からは、デメリットのほうが多くなってきます。
150kcalとは、ミカンなら小1〜2個、リンゴは1個です。
いくつかの種類のフルーツを組み合わせたら、確実に摂りすぎです。
普段から運動不足が続いている人は、日々摂るべきものではありませんので、ご注意を。
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