筋肉・骨格へのアプローチの流れ
当サロンでは、丁寧なカウンセリングを行った後、
お客様の症状やお悩み、体質に合わせて、オーダーメイドの施術を提供しています。
今回は、筋肉・骨格へのアプローチの流れをご紹介します。
目次
- ○ 骨盤の歪み調整
- ○ 脊柱(背骨)の調整
- ○ 体幹ゆらし
- ○ 足の調整
- ○ 膝の調整
- ○ 股関節の調整
- ○ ふくらはぎの調整
- ○ 肩や腕の調整、肩甲骨はがし
- ○ 首周りの調整
- ○ 施術時のタッチについて
骨盤の歪み調整
まずは身体の中心にあり、身体をスムースに動かすための土台となっている
骨盤の歪み調整から行います。
骨盤は上半身と下半身をつなぐ大事な骨で、身体の状態の影響をかなり受けやすい部分です。
姿勢が悪かったり、足を組む習慣があると、骨盤はすぐにずれて歪んでしまいます。
骨盤のわずかな歪みが、腰痛や姿勢の崩れ、足の冷えやむくみ、疲れやすさとなって現れます。
また、骨盤の中には内臓があり、骨盤の歪みが内臓(子宮、卵巣、腸など)の機能を低下させる原因にもなります。
女性のお悩みに多い、ぽっこりお腹も骨盤の歪みが原因の一つです。
特に産後の女性の骨盤は歪みが強く、産後のケアをしていない方は骨盤がかなり歪んでいる可能性が高いので、
しっかりとケアすることが必要です。
さまざまな不調の原因になる骨盤の歪みを丁寧に確認し、痛みが出ないタッチで優しく調整していきます。
脊柱(背骨)の調整
骨盤の次は、同じく身体の中心にあり、身体をスムースに動かすための土台となっている
脊柱(背骨)を調整します。
背骨は、首の骨(頸椎)が7個、胸の骨(胸椎)が12個、腰の骨(腰椎)が5個、
そして仙骨が1個と尾骨が2〜3個の合計27〜28個の骨が積み重なっています。
背骨は横から見ると、S字をしており、このS字のおかげで衝撃を吸収したり、滑らかな動きを可能にしています。
背骨の状態が悪くなると左右にずれたり、重力を受けて下方向に落ちたり、捻れてしまうことがあります。
背骨が硬くなって動きが悪くなると、痛みが出たり、肩や骨盤、股関節の動きが制限されます。
そして、背骨のすぐそばには自律神経の通り道があるので、背骨が硬くなっている人は、自律神経の乱れも起きやすく、
不眠やメンタルの低下、うつなどにもなりやすいです。
背骨の状態は人それぞれ異なるので、一つ一つ触って確認し、わずかなずれも丁寧に調整していきます。
体幹ゆらし
骨盤と体幹を調整した後は、体幹をゆらして全身の緊張をほぐしていきます!
ヒトはどこかに不調があると、それをかばうように力が入ってしまうので、知らず知らずのうちに硬くなってしまいます。
無意識に力が入ってしまっている身体を、心地よい揺らぎで解放します。
全身の緊張が抜け血流が良くなるので、すぐに身体がぽかぽかしてくる方もいらっしゃいます。
足の調整
土台を整えて緊張をほぐした後は、二足歩行のヒトが唯一地面に接している部分である足を整えます。
足が崩れてしまうと、その崩れに伴って膝や股関節、背骨のねじれにつながってしまいます。
肩こりや腰痛の原因が、足にある方もいらっしゃいます。
ヒトの足には、片足26個の骨(種子骨という小さな骨を加えると28個)が集まって出来ており、
足のアーチ構造を作っています。
このアーチ構造があることで、衝撃を吸収してクッションの役割をしたり、蹴り出す時の強靭なバネの役割となって推進力を生み出したりしています。
足の歪みを整えることで、姿勢が自然と良くなったり、身体の痛みが軽減したりします。
膝の調整
足を整えた後に、膝の調整を行います。
膝は、足と股関節をつなぐ役割をしており、足が歪んでも、股関節が歪んでも、膝に影響が出てしまいます。
膝は太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)や太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)という下半身の大きい筋肉の影響を受けて、
膝のねじれが生まれたり、クッションの役割をする半月板のずれが生まれます。
膝裏にはリンパ節があり、そのリンパ節がつまってしまうと足のむくみを引き起こすので、
膝関節周りの組織を調整することで、膝の本来の力を引き出し、むくみにもアプローチします。
股関節の調整
足、膝と調整をした後、股関節の調整を行います。
腰痛、頭痛、肩こり、便秘、生理痛、生理不順などさまざまな不調を抱えている方は、
かなりの確率で股関節が硬いです。
股関節は骨盤の左右にあり、上半身と下半身をつなぐ身体の中で最も大きい関節です。
体重を支えるという重要な役割がありながら、身体を大きく曲げたり、足を前後・左右に動かしたり、
ひねりを生み出したりと、さまざまな動作が可能な関節となっています。
その股関節の動きのおかげで、スムースに「歩く」「しゃがむ」「座る」「あぐらをかく」といった動作を可能にしています。
普通に歩くだけでも体重の3〜4倍の力がかかると言われていて、歪みによって機能が落ちてしまうと、
筋肉や靭帯を固めて支えようとしてしまうため、徐々に体に負担になってしまいます。
また、股関節の近くには心臓から出る大きな動脈と足から心臓へ戻る大きな静脈、太い神経やリンパの管が通っているので、
股関節が硬くなると、足の血液とリンパの流れが悪くなり、
疲労が溜まりやすくなったり、足に痺れが出たり、足が冷えてむくみやすくなります。
多くの方が悩む坐骨神経痛も、股関節の後ろ側を通る坐骨神経が股関節の周囲の筋肉に圧迫されて起こります。
股関節の歪みを調整して本来の機能を取り戻すことで、疲れが取れて足が軽くなります。
血液とリンパの流れが良くなるので、足がぽかぽかして、むくみも解消し、いずれはセルライトもつきにくくなります。
ふくらはぎの調整
足・膝・股関節を調整して下半身全体を整えた後は、ふくらはぎの調整を行います。
ふくらはぎは、第2の心臓とも呼ばれ、血液やリンパ液の循環にとって重要な役割を果たしています。
ふくらはぎがふわふわで柔らかい状態を保てれば、冷えやむくみ知らずの美脚を手に入れることができます。
不調を抱える多くの方は、ふくらはぎが冷えて硬くなり、うまく働いていません。
ひどい方はふくらはぎの筋肉や筋膜が、すねの骨(脛骨と腓骨)と張り付いており、動きが悪くなっています。
ふくらはぎの動きが悪くなると、リンパの流れが悪くなり、セルライトがつきやすくなってしまいます。
ふくらはぎの硬さと骨との張り付きを解消することで、ふわふわで柔らかいふくらはぎを作り、
本来の第2の心臓の役割をとり戻します。
肩や腕の調整、肩甲骨はがし
骨盤、背骨という身体の土台と下半身を調整した後は、肩や腕の調整を行います。
『肩肘を張る:意気込んで身体に力をこめるさま』という言葉があるように、
ストレスを感じて、緊張しがちな毎日で、肩や肘の力が無意識に入ってしまい、肩こりにつながっている方は多いです。
肩に力が入ってしまうと、肩と体幹をつなぐ肩甲骨の周りの筋肉もコリ固まってしまい、肩甲骨がガチガチに張り付いてしまい
動かなくなってしまいます。
そうすると、肩こりや頭痛につながったり、ひどくなると耳鳴りやめまい、自律神経失調を起こすこともあります。
また、肩甲骨が固まってしまうと、肩甲骨の近くにある“褐色脂肪細胞”の機能が低下し、太りやすい体になってしまいます。
不調の改善にも、痩せやすい身体を作りダイエットを成功させるためにも、肩や腕が力が抜けてゆるふわの状態を作ることは重要です。
今のあなたの状態に合わせて、肩や腕の調整、肩甲骨はがしを行い、無駄な力が入っていない状態を目指します。
首周りの調整
最後に首周りの調整を行います。
首にはたくさんの細かい筋肉がついており、約6kgもある頭を支えているため、寝ている時以外はずっと筋肉が働いています。
わずかな動きのクセや位置のずれによって、無意識に首の筋肉が緊張し続けてしまい、首のコリや頭痛の原因になります。
首周りの筋肉は小さく数が多いため、繊細なタッチでソフトに筋肉の緊張をほぐしていきます。
施術時のタッチについて
当サロンでの施術時のタッチは、穏やかで強い押圧をかけないことが特徴です。
人を構成する物質の60%は水分です。
身体の組織への強い圧は、組織を引き離す力となり、引き離された組織は元に戻ろうとします。
圧をかけすぎてしまうと、元に戻ろうとする力が強く働きすぎてしまい、結果的に身体の組織は硬くなってしまいます。
身体が押されるという変形に対する抵抗力をなるべく少なくするために、穏やかなタッチを心がけています。
※身体の状態によっては、圧をかけて施術する場合もございます。