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生理痛が子宮を傷つける!? 快適な7日間を過ごすために必要なこと

『生理痛がひどくて困っている』『経血量が多くて不安』といった生理に関するお悩みを抱えた女性の声をたくさん聞くようになりました。

特に夜勤があるお仕事の女性は、かなりひどい生理痛やPMSで悩む方が多いです。

女性に必ず訪れる生理、快適に過ごせたら気分も軽く、仕事もプライベートも充実しそうですよね。

今回は、多くの女性が悩む生理痛や経血量についてのお話です。

目次

理想の経血量ってどのくらい?

あなたの生理期間の出血量はどうでしょうか?
生理2日目は夜用の紙ナプキンを1〜2時間で交換しないと
経血が漏れてしまうというお悩みを受けます。

1回の生理(始まりから終わりまで)の正常量は、平均37ml〜43mlと言われています。
多い場合でも140ml前後で、150ml以上になると、過多月経だと言われています。


経血量が多い方でも、正常範囲内の150ml以下であれば、
吸収性ポリマーが入っていない昼用のナプキンが2枚あれば足りるはずです。
3枚あれば余裕があります。

これは1日のナプキンの枚数ではなく、1回の生理期間(3〜7日)で使う枚数です。

「生理期間中にずっと付けっぱなしにしてもナプキン2枚あれば足りるくらいの経血量」が、正常の目安になります。


子宮の大きさは、大きい鶏卵くらいと言われています。

本来、卵を割っても60ml程度しか中身が出ないのに、150ml以上を出血している状態は
『正常ではない』ということに気付きましょう!

出産の時にはたくさん出血するイメージですが、実はその出血量は300ml前後と言われます。
少なければ100ml以下で済むこともあるそうです。

つまり、過多月経の場合は毎月、出産と同じくらいか、それ以上に出血している可能性があるということです。
それに激しい生理痛が伴えば、毎月“お産”並の痛みと出血を繰り返しているようなものです。

その状態が、当たり前なんておかしいですよね。


ちなみに、男性が400ml献血した場合、3ヶ月は献血禁止です。
その理由は、身体が回復するのに最低でも3ヶ月は必要だと考えるからです。

毎月、もしかしたら500ml以上も出血している女性の身体はいつ回復するのでしょうか?

血液が常に不足してしまうと、身体が慢性的な脱水やエネルギー不足になってしまうので、生理期間の経血量を意識することが大切です。

生理痛が子宮を傷つける!?

あなたは生理痛がひどいですか?

ひどい生理痛が続くと、いずれ子宮が傷ついてしまうかもしれません…

ひどい生理痛を抱えている人は、子宮が冷え切っていることがかなり多いです。
子宮にとって冷えは大敵です。
子宮が冷えると血流が悪くなり、細胞の機能が低下します。

子宮の筋肉そのものが冷たく、硬くなるので、
生理の際に子宮内膜がスムーズに剥がれにくくなり、深い傷を作る原因になってしまいます。

そして、組織が深く傷ついてしまうと、
傷による出血も多くなり、過多月経につながってしまいます。

子宮からの出血は、子宮が収縮することでしか止めることができません。

生理中、子宮は無駄な血液が失われないようにするため、
収縮する力を強くしたり、収縮の回数を増やしたりすることで、必死に出血を止めようとします。

その収縮が生理痛の大きな原因です。

そして、子宮の収縮がうまくいかなければ、出血が止まりにくくなり、過多月経になってしまいます。

生理痛がひどくなる原因

生理痛がひどいのは、子宮が冷えている証拠です。
生理痛がひどくなる原因を主に次の3つです。

腸の冷え

子宮は周りを腸に囲まれています。
腸は人間の体の中で最も長く、面積が2番目に広い臓器です。

腸の内壁をまっすぐに広げると、なんとテニスコート半面分くらいの面積になります!

それくらい面積が広い臓器が常に冷えているとしたら、
腸に包まれている子宮も当たり前に冷えていき、ゆくゆくは体全体も冷えてしまいます。

腸の冷えの影響で、子宮が冷えてしまえば、生理痛がひどくなってしまいます。

足先の冷え

心臓から出た血液は、足先を巡ってからおなかを通って心臓に戻ってきます。
足先が常に冷えていると、血液が冷やされてしまいます。

そして、冷やされた血液が、おなか…つまり腸や子宮に戻ってきてしまい、
冷えた血液によって腸や子宮が冷えてしまいます。

冷え予防のために、靴下を履いて寝るという方がいますが、
体の内側が冷えやすくなり、逆効果なので注意が必要です。

膣の冷え

直接子宮の入り口に接している組織が膣です。
図のように子宮の入り口の奥の方で繋がっているので、
子宮の入り口は膣の温度で左右されます。

つまり、膣が冷たい場合は、子宮の下の方から冷えやすくなっている可能性が高いです。

膣の冷えも侮れません。

子宮が冷えてしまう理由

生理痛がひどくなるのは、子宮が冷えているからです。
では、なぜ子宮を冷えてしまうのでしょうか?

自覚がなくても、子宮が冷えている方は多いので、
次に紹介する理由4つに当てはまっていないかチェックしてみましょう。

理由① 冷たいものを食べる

アイス、かき氷や冷えた飲み物など冷たいものをとると、
胃や腸など内臓の温度が2℃ほど下がると言われています。

胃や腸などの内臓が冷えてしまうと、冷えて硬くなり
活動しにくくなるため、本来の位置から下がってしまいます。

子宮はお腹のかなり下の方にあるので、胃や腸が冷えて硬くなり
下がってくると、子宮は押し潰されて動きが悪くなり、
冷えてしまいます。

冷たいものの食べ過ぎには注意です。

理由② よく噛まないで食べる、食べすぎる

胃や腸は、食べ物を消化・吸収、排泄するためにたくさんのエネルギーが必要です。

そのエネルギーは、全身から腸に血液を集中させることで生み出されます。

しかし、よく噛まなかったり食べ過ぎたりすると、消化のためにいつもより大量のエネルギーが必要になり、

腸以外の体をめぐる血液が少なくなります。

私たちは温かい血液が全身を巡っているから、体温が保たれるいるので
血液が巡る量が減れば、その部分は冷えてしまいます。

子宮も例外ではありません。

理由③ 足首やつま先の冷え

私たちの血液はたくさんの酸素と栄養、老廃物を運ぶため、
心臓からつま先を通った後で、子宮や卵巣、腸に向かいます。


つまり、足首やつま先が冷えていると、血液が冷やされるため
子宮、卵巣、腸も冷えてしまいます。

理由④ 便秘

意外に思うかもしれませんが、なかなか排出されない便があると、熱をもち体内に熱がこもってしまいます。

便が熱を持つと、体は腸全体を冷ます方向へ傾いていき、
腸に密接する子宮も冷えてしまいます。

便秘を改善すると、不思議と生理痛も改善される方は多いです。

生理痛のない体を作るために

生理痛がないということは、
生理期間に不要になった子宮内膜が、抵抗なくスルッとはがれて
無理な子宮の収縮や余計な出血がない状態です。

子宮内膜を抵抗なくスルッとはがすには、
体温を上げて、子宮の温度が高いことが必要です。

私たちの身体では、さまざまな酵素の働きによって消化や吸収、分解、解毒、再生、排出など
色々なことが行われています。

生理のたびに不要になった子宮内膜組織をはがすのも、例外なく酵素が働いています。

この酵素が最も働きやすい温度は37℃前後と言われています。

脇の下で測って36.2〜36.6℃くらいが適切な体温です。
このとき、体内の温度は37℃前後になります。

酵素がうまく働けば、子宮の傷は浅く済むので、傷の修復もスムースに行われます。
しかし、冷えによって酵素が働きづらい状態だと子宮の傷が深くなります。

子宮の傷が深くなってしまえば、出血が止まりにくくなることで、過多月経になり、
子宮が止血をしようと必死で収縮を繰り返すことで、生理痛がひどくなってしまいます。

きちんと酵素に働いてもらい、生理痛がない身体を作るには、

“体温を上げる”または、“冷えない身体を作る”ことが重要です。

最後に…

私の妻も、出会った当時は生理痛や出血がひどく
時には、気を失ってしまうこともありました。

そこから時間をかけて、身体をじっくりと整えていくことで、
現在は出血量も落ち着き、生理痛も軽減、
ナプキンに血液がつかず、トイレで経血を排出できる時もあるくらいまで回復しました!


今の生理痛がひどいのは、今まであなたがご自身の体を酷使してきたからです。
その要因のひとつに、正しい生理の知識を教わっていなかったというものあります。

これからは、生理について正しく理解して、
生活習慣と体質を改善していけば、生理痛のない身体を手に入れることは難しくありません。

悪い習慣を積み重ねてしまった身体は急には良くなりません。

ゆっくりと解きほぐすように、時間をかけて“あなたらしい身体”を手に入れましょう。

生理痛のお悩み、気軽にご相談ください!

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