食べて太る人と食べても太らない人の違い 後編

前編を読んでくださったあなたが、今思っているのは、
『カロリー制限と一緒に運動もすれば効率的に痩せられるんじゃないの?』
『そういう情報をメディアやSNSでもたくさん見るよ!』ということだと思います。
あなたがそう思うのも無理はありません。
そのくらい周りには“ダイエットするなら、カロリー制限と運動“という情報が
溢れかえっていますよね。
そこで後編では、カロリー制限と運動はダイエットに効果的なのかという真実をお伝えしていきます。
目次
カロリー制限と運動のダイエット効果

前編でのお話で、ダイエットが失敗する原因の一つは、筋肉が落ちて基礎代謝が低下したことにあるとお伝えしました。
それなら、カロリー制限に加えて、運動も加えれば、筋肉は維持されて、体重を落とせるんじゃないかと思いますよね。
理論的には正しいように思えます。
しかし、実際にカロリー制限と激しい運動を実践してみると、
ダイエットを成功させるのは難しいというのが、アメリカで証明済みなんです。
肥満大国アメリカにふさわしいリアリティ番組がありまして、
その内容は太った人が猛烈に努力することで、
どれだけの体重を短期間に落とすことができるのかを競うというものです。
この番組は、競技者が厳格なカロリー制限と、1日数時間にも及ぶ激しい運動によって、
どれだけ体重を落としたかを競うコンテスト番組なんですが、通常参加者は、
2〜3ヶ月間で体重を40〜50kgも落とすことに成功します。
この結果だけ見ると、すごい!と思うのですが、問題はこのあと、痩せた人がどうなったかなんです。
数年後、いくつかのメディアが参加者を追跡したところ、参加者の体重はリバウンドし、代謝が低下していて、
長期にわたるダイエットを目指した参加者の努力は無駄だったということがわかったんです。
実際に科学的に分析されて、論文としても発表されています。
参加者の気持ちになると、とても悲しい結果ですよね。
実際に研究で、摂取カロリーだけを減らしてダイエットした人と、カロリー制限に加えて激しい運動をしたことでダイエットした人を比べると、
カロリー制限だけすると、脂肪だけでなく筋肉量も低下していたそうです。
一方、運動もした人は脂肪だけが落ちて、筋肉量は維持されていました。
ここまではイメージできると思います。
しかし、意外な発見がありました。それは、基礎代謝は筋肉量の変化に関わらず、全員がほぼ同じだけ低下していたということ。
筋肉量が維持される、されないに関わらず、基礎代謝は同じくらい下がってしまうんです。
運動は体重減少に影響しない!?

この体重が低下した時に基礎代謝が低下することを、「代謝適応」といいます。
この代謝適応は、生物が生き残るための仕組みなので、必ずあなたにも起こります。
しかも、代謝適応は体重が低下してから数年も続くと考えられています。
実際に追跡調査をしてみると、ダイエットに成功して、厳格なカロリー制限と激しい運動をやめてから、
ほとんどの人は体重が増え、基礎代謝も上昇していました。
しかし、その基礎代謝は、ダイエットを始める前に比べて、平均500kcal/日も低くなっていました。
そして、運動についてはほぼ毎日80分間運動した人は、あまり運動しなかった人と比べて、
体重増加は2〜3kgしか変わらなかったそうです。
つまり、運動は体重にそれほど影響しないということになります。
しかも、運動しても基礎代謝は上昇しなかったというデータまであるんです。
運動する理由は筋肉をつけて、基礎代謝を高めるためとされているんですが、
実際には運動すると基礎代謝が低下するという事実があります。
ダイエットに運動は必要ないのか?
今までは、運動によって筋肉量が増えて、基礎代謝が上がれば痩せれると信じられてきましたが、
最近は、体を動かしても動かさなくても、消費エネルギーの総量は変わらないという説が言われてきています。
今までは運動したらした分だけ、1日で消費されるエネルギーは増えると考えられていました。
しかし、そうではなくて、運動で大量のエネルギーを消費した場合は、この過剰に消費したエネルギー分を、
成長などの他の生理的な活動を抑えることによって帳尻を合わせていると考えられ始めているのです。
では、運動はいらないかというと、そうではありません。
運動の効果は、ストレスや不安を解消し、食べ過ぎを防いでくれたり、
炎症を抑え、血糖値を安定させて、糖尿病を防いだり、
心筋梗塞や脳梗塞などの病気を防ぐことや、夜の睡眠の質が高くなったり、
メンタルが整うなど健康面でさまざまな効果があります。
そのため、健康のために運動は欠かせないのです。
運動が健康にとって重要なのは事実なのですが、
太る人と太らない人の違いに、運動は大きな影響を与えないので、過激なダイエットは注意してください。
効率よく痩せるためには

それでは、理想の体型を手に入れるためにどうしたらいいのでしょうか?
食べても太らない体を作るためには、基礎代謝をいかに高められるかが重要です!
前編でお伝えしたように、1日の消費エネルギーの中で60%を占めるのは基礎代謝です。
であれば、この基礎代謝をなるべく高めた体を作る方が、ダイエットには効果的だということ。
一般的な運動と食事制限を中心としたアプローチでは、絶対に痩せれない訳ではないですが、
かなり結果が出にくいのが事実です。
それは、実際に運動で消費するエネルギーは全体の30%だから。
基礎代謝を高めるために必要な考え方が、“体質改善”です。
実際にすーさんも、この体質改善の方法を実践して、ダイエットに成功しました!
23歳の頃に、70kgまで太ってしまって、仕事終わりにプールに行って泳いだり、食事を制限したりしていたのですが、
なかなか痩せられなかったんです。
しかも、血液検査でもコレステロールが高かったり、血糖値が高くて、糖尿病予備軍ってところまで来ていました。
そんなすーさんでしたが、この“体質改善”という方法を教えてもらって、自分の体で実践したところ、
なんと半年間で15kgのダイエットに成功したんです!
その時は激しい運動などせずに、55kgまで体重が減りました。私の身長が175cmくらいなので、
55kgだとやせすぎなんです。なので、少し増やして今は60kgちょっとで、リバウンドなしで7年間キープしています。
私の他にもクライアントさんで、半年間で12kg痩せた女性とか、
80代の方でも半年間で−5kg痩せた方など多くの方が変化を実感されています。
この体質改善というのは何かというと、全身の細胞をより質の高いものに作り変えるってことです。
詳しい体質改善についてのことは、別の記事で解説しています。
もしあなたが食べても太らない体を手に入れたいのであれば、基礎代謝を高めることが1番だとすーさんは考えています。
やり方は分かっていても、なかなか一人では実践できず、始めたとしても継続できないのが人間です。
本当に痩せて美しい身体を手に入れたい方は、
オンラインでのカウンセリングやサポートも受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
・カロリー制限と激しい運動を実践してみると、ダイエットが成功するのは難しいというのが、アメリカで証明済み
・カロリー制限だけすると、脂肪だけでなく筋肉量も低下する
・カロリー制限に加えて運動もした人は、脂肪だけが落ちて筋肉量は維持される
・筋肉量が維持される、されないに関わらず、基礎代謝は同じくらい下がってしまう
・体重が低下した時に基礎代謝が低下することを、「代謝適応」という
・基礎代謝を高めるために必要な考え方が、“体質改善”
参考文献:それホントに体にいい?無駄?「健康神話」を科学的に検証する
著者:生田 哲
発行所:株式会社 草思社
